Fig.1にARTESSOの内部構造を示します。ARTESSOとは32bit RISC CPU、Hardware RTOS、CPU用Instruction / Workメモリ、DMA / Hardware Function IF、Buffer Manager、Buffer Memoryからなるシステムアーキテクチャを示します。
タスクスケジューリングはHardware RTOSによって実行されます。このHardware RTOSはITRON 4.0仕様であり、セマフォ・イベント・メールボックス等の同期/通信用システムコール、タスクの起動・終了等のタスク管理システムコール、ディスパッチ制御やCPUロック制御などのシステム状態管理システムコールなど、30以上のシステムコールを実現しています。したがってITRON上のソフトウエア資源を容易にARTESSOにポーティングすることが可能です。
Buffer Memoryは、Ethernet、TCP/IPなどの送受信フレームを一時的に待避する目的で使用します。このBuffer MemoryはBuffer Managerにより管理されています。Buffer Managerはメモリを必要とするユーザに対しメモリの割当、解放等を迅速に行うことにより、Buffer Memoryを効率的に運用します。
DMAs/Hardware Function IFはARTESSOの外側にさまざまな機能を容易に接続するための共通のインターフェースです。ここにはEthernetや無線LAN機能等のネットワークインターフェースやPCI Express、SDIO、USB等のバスインターフェース/周辺インターフェースをユーザ・スペシフィックな回路として接続、実装することができます。
また暗号・復号回路などハードウエアで行った方が高速な処理を「Hardware Function」として登録し、DMAs/Hardware Function IFに接続して利用することができます。ネットクリアスでは数種類のHardware Functionモジュールを用意しているほか、お客様が必要なハードウエアモジュールを用意して実装することも可能です。
RTOS処理、Hardware Function以外の以外の処理は基本的にすべてCPUがソフトウエアで実行します。従って従来のソフトウエアの柔軟性を維持したままシステムの高速化を図ることができます。
Fig.1 ARTESSOのアーキテクチャ
