リアルタイムプロセッサ(ARTESSO)-特徴

 ARTESSO Hardware RTOSの性能は従来のソフトウエアITRONの100~200倍です。一例としてセマフォ資源の返却(sig_sem)システムコールの例を示します。システムコールが発行されてから完了するまでの時間は、タスクスイッチが行われない場合で60nsec、タスクスイッチが行われたとしても90nsecです(100MHzシステムクロック)。
 また割り込み性能に関しても同様であり、例えば割り込み信号がONになってからISR(Interrupt Service Routine)が起動されるまでわずか80nsecしかかかりません。
 ARTESSOは、従来RTOSの性能が遅いためできるだけシステムコールを使用せずを行わないようにして設計していた組み込みファームウエアの設計手法を根底から覆します。また従来割り込み性能が遅いためRTOSを利用できず、独自の割り込みスケジューラを組み込んでいるようなシステムを、汎用マルチタスク環境に置き換えることが可能です。
 したがって、ARTESSOは頻繁な割込、タスクスイッチの多いネットワークプロトコル処理でもっとも威力を発揮します。Fig.2にARTESSOにTCP/IPを実装したときのパフォーマンスを示します。またFig.3はスループットと消費電力の関係を示しています。
 一般的にASICコアに使用される組み込み用プロセッサの最大周波数は400MHz程度です(このときのTCP/IPパフォーマンス120Mbps程度)。一方ARTESSOは動作周波数150MHz程度で500MbpsものTCP/IPパフォーマンスを達成できます。この周波数はASICコアとしても容易に実現可能な周波数であるということは言うまでもありませんが、90nmプロセスにおいてLow Powerライブラリを使用することさえ可能です。
 また組込型のハイパフォーマンスプロセッサは800MHz~1GHzで動作するものも存在しますが、これらは内部電源電圧を高くするなどして周波数を上げており、消費電力が非常に高く、2~5W程度のCPUが一般的です。こうした観点からも800MHz~1GHzの従来型組込CPUよりも高いTCP/IPパフォーマンスを達成しつつ消費電力が1/10以下であるARTESSOはネットワーク系組込システムにとって大変魅力的なソリューションであると言えます。

performance
Fig.2 ARTESSO TCP/IP性能                   Fig.3 ARTESSO TCP/IP消費電力

  1.  ロゴARTESSO IPコアの特徴
  2.  ロゴARTESSO のアーキテクチャ
  3.  ロゴARTESSO の性能
  4.  ロゴARTESSO ソフトウェア開発環境